積立投資をするなら絶対知っておくべきドルコスト平均法の本当の考え方

ドルコスト平均法 FPコラム

つみたてNISA、iDeCo、変額保険等に代表される積立投資を意識して始められる方がたくさんいらっしゃいます。

積立投資を始めたけれど、価格の変動が不安。
将来、必要なときに価格が落ちてたらどうしよう。
そもそも、しっかり増えるのだろうか。

こんな風に、せっかく積立投資を始めたけれど「やっぱりリスクは不安」なんて思ったことはありませんか?

投資に「必ず利益が出る」と言い切れることは残念ながらありません。

ましてや、将来お金が必要なときに価格が下がっていない保証なんてどこにもありません。

不安を煽っている訳ではなく、紛れもない事実です。

しかし、積立投資の世界において、これらのリスクを最小限に抑えることは可能だと思っています。

そのリスクを最小限に抑える方法こそ「ドルコスト平均法」と呼ばれる手法です。

今回の記事をお読みいただければ、少なくともリスクに対する不安は軽減できると思いますし、今後の価格の変動にも一喜一憂せずに積立投資を行っていけるはずです。

感情を邪魔をする

この画像のように、時代の流れとともに価格が左から右に向かって上昇や下降を繰り返していく中で、その時その時の価格の変動によって「もっと下がってしまうんじゃないか」という不安だったり、「もっと上がるんじゃないか」という期待を抱くこともあると思います。

価格の下落に不安を感じて早く損切りをしてしまったり、価格の上昇に期待して持ち続けることで売却タイミングを逃してしまったり、結局のところ感情が邪魔をして損をしてしまうことってよく聞きませんか?

積立投資を行う際に、価格の変動は確かに非常に大事なのですが、もっと大事なのは「口数」となります。

口数って言葉に馴染みはありますか?

投資信託であればそのまま口数で量を数えますし、株式であれば株数なんて言ったりします。

言い換えれば「口数=量」ということです。

投資の成果というのは最終的に「価格×口数」の式で成り立ちますので、積立投資というのは口数を最終的にどれだけ積み上げられるかが非常に大事となります。

どういうことか、同じ条件で一括投資をした場合と積立投資をした場合に分けて確認してみましょう。

条件:同じ月に投資をスタートさせ、合計3万円の投資を行う
一括投資 → ひと月目に3万円を一括で投資
積立投資 → ひと月に1万円ずつ、3か月間かけて投資
価格の推移 → 1か月目100円、2か月目20円、3か月目50円

ひと月目

1か月目に価格が100円という設定ですので、一括投資の場合には3万円分の口数を買い付けますので、300口購入できたことになります。

対して、積立投資は1か月目には1万円分の口数を買い付けますので、100口購入できたこととなります。

一括投資:価格100円 × 購入口数300口 = 3万円
積立投資:価格100円 × 購入口数100口 = 1万円

ここで一括投資の場合は口数の買い付けは終わりとなります。

2か月目

次に2か月目ですが、価格は20円という設定ですので、積立投資では1か月目と変わらずに1万円分の口数を買い付けますので、購入できた口数は500口となります。

一括投資:買い付けなし
積立投資:価格20円 × 購入口数500口 = 1万円

3か月目

次に3か月目は価格が50円という設定ですので、積立投資において買い付けられる口数は1万円分の口数で200口となります。

一括投資:買い付けなし
積立投資:価格50円 × 口数200口 = 1万円

ここで、一括投資と積立投資の口数の買い付けが終了しましたので、3か月目の成果を見てみましょう。

3か月目の成果
一括投資:価格50円 × 口数300口 = 1万5千円
積立投資:価格50円 × 口数800口 = 4万円

一括投資と積立投資において、投資金額選んだファンドは全く同じにも関わらず、成果において2万5千円も差がついてしまいました。

なぜこの差がついたのか理由は明白です。

積立投資において”ある月”にたくさん口数が買い付けられたからとなります。

積立投資における月ごとの価格と買い付け口数のまとめがこちらです。

1か月目:価格100円 × 口数100口 = 1万円
2か月目:価格20円 × 口数500口 = 1万円
3か月目:価格50円 × 口数200口 = 1万円

たくさん口数が買い付けられた”ある月”とは2か月目となります。

2か月目はどんな月かというと、価格が20円の月なんですね。

積立投資ではなく一括投資を行ったとしたら、価格が1か月目の100円から2か月目に20円まで下がったら、夜も寝れないくらい「ヤバイ…..」と思ってしまいそうですよね。

この例のように3万円くらいであればまだ冷静でいられそうですが、投資金額がもっと上がっているとよっぽどの猛者でない限り、冷静ではいられないと思います。

対して、積立投資であれば価格が下がったほうがより多くの口数を買い付けることができますから、この例のように価格が少しでもその後に上昇するとその分投資成果も上がることになります。

これが「ドルコスト平均法」の本当の考え方です。

つまり、投資のスタンスとして積立投資であれば価格はむしろ「下がってくれ」という考え方でいることで、価格の上下に一喜一憂しなくてすみますし、感情を排除して投資成果を伸ばすことが期待できるでしょう。

その場合には、価格の上昇や下落を繰り返しながら長い目線で見た場合に、右肩上がりに上昇していくようなしっかりとしたファンドを選ぶことが大切であり前提条件となります。

みなさんもこのドルコスト平均法をしっかり把握して積立投資を行っていくようにしましょう。

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